時間とともに、暮らしに馴染んでいく素材。

素材の話

無垢材という素材と、暮らしの関係

無垢材とは何か|家具素材としての特徴

無垢材の家具は、買った瞬間が完成ではありません。
暮らしの中で触れられ、使われ、5年後、10年後に、その家らしい表情になっていきます。

無垢材は、そうした時間の積み重ねが、見た目や手触りに現れやすい素材です。
まずは、無垢材とは何かから整理してみます。

無垢材という素材の正体

無垢材とは、一本の木から切り出した、そのままの木材を使った家具素材のことです。
合板や突板とは違い、表面だけでなく中まで同じ木でできています。

そのため、

  • 木目が一つとして同じものがない
  • 触れたときに温度を感じる
  • 使うほどに表情が深まっていく

こうした変化が、自然に起こります。これは劣化ではなく、暮らしを受け止めた「痕跡」です。

木の種類で、家具の性格は決まる

同じ無垢材でも、樹種が変われば、家具の性格はまったく違います。

ウォールナット

ウォールナットは、無垢材家具によく使われる代表的な木材のひとつです。
落ち着いた色味で、空間を引き締める木。手触りはしっとりとしていて、触れると少し大人びた印象があります。

オーク

オークは、無垢材家具の中でも、木の力強さを感じやすい素材です。
力強い木目で、家具らしい存在感を持つ木。木肌にはわずかな凹凸があり、木そのものを感じやすい素材です。

ブラックチェリー

ブラックチェリーは、経年変化を楽しめる無垢材家具として人気の木材です。
使い込むほどに表情が変わる木。触るとすべすべとしていて、時間とともに艶が増していきます。

メープル

メープルは、明るく繊細な表情を持つ無垢材家具向きの木材です。
明るく繊細で、空間を軽やかに見せる木。きめが細かく、さらっとした手触りが特徴です。

どれが良い、悪いではありません。見た目だけでなく、触れたときにどう感じるかも含めて、暮らしに合う素材を選ぶことが大切です。

素材は、正直に暮らしを映す

無垢材の家具は、傷も、色の変化も、隠してくれません。
でもそれは、雑に扱えないという意味ではなく、一緒に暮らすという感覚に近い。

子どもがつけた傷も、食事の跡も、全部がその家の時間になります。
素材は、使う人の暮らし方を、そのまま映します。

家具の素材選びは、価値観の話

価格や流行で選んだ家具は、時間が経つほど違和感が出ます。
素材で選んだ家具は、時間が経つほど馴染んでいきます。

家具の素材選びは、センスの話ではありません。
どんな時間を過ごしたいか、その価値観を選ぶ行為だと思っています。

NOTE一覧を見る