素材の良さをそのままに!無垢材テーブルにオイル塗装をおすすめしてしまう理由。

無垢材の塗装

木の手触りや香りを存分に楽しむには、塗装無しの素材そのままでできた家具が一番です。しかし、家具は道具として使うものであり、実際には塗装がされていないと家具として使えないことが多いでしょう。また、家具は使われる塗装によってだいぶイメージが変わってきます。長く大切に使うには保護するための塗装が必要です。

家具塗装は、主にウレタン樹脂塗装やセラウッド樹脂塗装をはじめとする樹脂塗料で木にコーティングする塗装と自然植物オイルを木に染み込ませ保護する塗装の浸透性塗料に大きく分けられます。木の上から保護するものと木の中から保護するものとお考えいただけると良いでしょう。

・樹脂塗装
樹脂塗装とは、ウレタン樹脂やセラミック樹脂が含まれた塗料を使う方法で、密着力が高く塗膜が表面に出来上がるため、摩耗キズなどから木材を保護でき、傷つきにくいメンテナンスが楽な仕上がりと言えるでしょう。また、樹脂系塗料であるため、耐水性が高く木材の伸縮などにもある程度追従できる点もメリットです。また、樹脂塗装は紫外線を反射させる為、色の変色を遅らせます。あまり、色変わりして欲しくない方にはオススメです。

ただし、木材の表面上を樹脂で包みこみ塗膜をはるため、天然木の持つ繊細な凹凸感などは表現しにくいですし、傷がいくと白く目立ちます。そして綺麗に直す事ができません。また、せっかく選んだ木材に直に触れられない点に難色を示す方もいます。樹脂塗装は永久コーティングではありません。徐々に紫外線により劣化します。およそ15年~20年ほどで経年劣化によって再塗装が必要になります。樹脂塗装はいわばプラスチックですので、紫外線に弱いのはイメージできますよね。再塗装を希望する際は専門の工場に持ち込まなければならない、費用もお近くに家具専門塗装工場があれば良いのですが、なければ往復の運送代が含まれる為、6万円〜10万円は最低でも費用がかかる、メンテナンス期間の長い間、テーブルがないという点も問題で、初めからこの事を了承しておられる方は割り切って再塗装をされますが、後からそれを知った方は驚き、メンテナンスされる方は少なく、一生モノと考える家具にはあまり適していないかもしれません。

・オイル塗装
オイル塗装はその名の通り木に専用のオイルを塗って仕上げる塗装方法です。オイルが木に浸透しますので塗膜が薄く木の質感や手触りを損なわないナチュラルな塗装方法になります。木の質感が心地良く、表面は濡れ色になり、時間が経つほどにいい風合いに変化していきます。またお客様自身でメンテナンスが可能で浅い傷などがついた場合でも補修することができます。

一方、オイル塗装は塗膜が柔らかく薄いため樹脂塗装に比べて導管などにシミになりやすく、定期的にオイルを塗り直しが必要になります。樹脂塗装は表面がプラスチックで保護されるので水分を吸収しませんが、オイル塗装は木のままで水分を吸収する為、コーヒーやワイン、食べ物によるシミがつく場合があります。その場合は、サンドペーパーで削り消し、オイル塗料を塗布して綺麗に補修することができます。
オイルメンテナンスについては🔗こちらをご覧ください。

しかし、それだけではお客様にそこまで「オイル塗装がオススメです。」なんて強調して言わないです。実際、気軽に使えて、メンテナンスが楽なのは樹脂塗装で、忙しい現代社会では今まで通り気軽に使える樹脂塗装を選ぶ方も多いと思います。ですが、無垢材テーブルのオイル塗装の魅力はまだまだいっぱいあるのです。でもここからは、実際にテーブルを設置して長年使ってみないと伝わりづらいのかもしれません。上手に伝わればいいのですが、ご説明させていただきます。

目に優しい

上記写真はセラウッド樹脂の円形テーブル天板とオイル塗装の床です。どちらもハードメープル材(サトウ楓)の木材です。光の反射を比較してみてください。セラウッド塗装のテーブルはピカっと反射し、オイル塗装の床は広く拡散された反射をしてますよね。

木材を使用した家具は、暖かみがある、心地良い空間だと感じる人が多いかと思われます。木材には、光が当たると、波長の短い青や紫などの「紫外線」は弱まって反射し、赤や橙、黄色などの長い波長は弱まることなく反射する効果があります。
紫外線は私たちの目や肌、体に悪い影響を与えることがあります。木材は紫外線をよく吸収するため、木材から反射する光にはほとんど紫外線は含まれていません。紫外線の反射が少なければ目に与える刺激も小さくなることから、木材は目にやさしい材料であるといえます。
これによって、自分たちの目に届く頃には、暖かみのあるテーブルがうつることになる訳です。さらに、紫外線を弱くするということは、目に入る刺激が少なくなるということになります。いつまで見ていても刺激が少ないということは、ストレスにならないということなので心地が良いと感じるわけなのです。

木の香りの効果

木材から発する香りには、気分を安らげる効果があり、人の生理面や心理面に良い影響を与えます。
また、樹木の香り成分は、揮発性の成分となりますが水とは違い長く木材の中でため込まれているため、メンテナンスされた時に木材の表面を少し削るだけでにおいが再び発生します。ふんわりと漂う木の香りは、時に清々しく、また、時にゆったりと心地よく感じられるものです。木の香りからストレスを軽減させるなどの心理的効果のほか、呼吸を楽にしてくれる効果、あるいは血圧を下げるといった自律神経に働きかけるアロマテラピー効果などもあります。

天然木のぬくもり

木材は熱を伝えにくい素材なので、手で触っても手のひらから熱エネルギーが逃げにくい素材です。
熱の伝えやすさを熱伝導率という用語で言い表しますが、熱伝導率が大きい場合は「冷たい」、熱伝導率が小さいと「温かい」ということになります。多くの木が熱絶縁材料に近い性質をもっています。つまり、熱伝導率が小さいため、木材は触ってもヒヤッとすることが少なく、しばらくするとほんのりとした温かさを感じます。そのため、木材は暖かい、ぬくもりがあると感じるわけなのです。

経年美化で使い込むほどよいものになる

・経年変化
「経年」
とは年月が経過することを意味します。木材は時を経ることで、色味が変化します。畳の色が変化するように、自然素材の無垢材も時間の経過とともに色味が変化していきます。そのような時間の経過とともに生じる変化を表す言葉が「経年変化」です。

この経年変化には使っていくうちに、大きく分けて次の2パターンに分かれます。

経年劣化
一般的に、モノは使い込めば使い込むほど、くたびれて、汚れます。これを「経年劣化」と言います。紫外線によりプラスチック樹脂が痛んだり、ゴムがボロボロになったり、金属が錆びたりなど長い時間経過により起きる品質低下全般を指します。

経年美化
木の家具も同時に劣化していきます。ですが無垢材で作った家具は使い込めば使い込むほど味わいが出て、それが魅力へと変わると言います。使う過程でできた傷も、色の変化も傷や凹みができても、それがデザインへと変わり、50年経てば『ビンテージ家具』100年経てば『アンティーク家具』という言葉ができるほど、愛される家具へと進化します。これを「経年美化」と言います。

家族によって使い続けられ、摩擦を繰り返し、メンテナンスを繰り返すことで、磨き上げられる美的効果が生まれます。
オイル塗装の家具は時間が経つほどに味わいが増し、家族のライフスタイルの中で年月を過ごすことで、その家・その家族にしかない表情が生まれていきます。そういった変化に多くの家族が愛着を感じ、世代を超えて受け継がれ財産となっていくのです。
また、木材は伐採後も呼吸を繰り返し、収縮を重ねることで木の中に含まれる水分が硬化し、どんどん強度が増していくと言われています。傷や汚れは傷みではなく家族の歴史の爪痕として表情の一部となっていくのです。自然オイル塗装だからこそ味わえる「経年美化」という価値。家具も手をかけ適切に維持管理していくことで、美しく、そして愛着を持ってテーブルを使い続けられるのです。

最後に

いかがでしたでしょうか?他にも抗菌・殺菌作用があるとか調べると沢山の事が書いております。ただ、それは木種によってもその効果はまちまち。アロマテラピー効果も針葉樹と広葉樹によってその効果は大きく変わってくるとは思います。それよりも、MUKKUは皆様がストレスなく、心地よく使っていただける木の手触り温もりのある使い心地と、長く使っていただけ愛着が湧く「経年美化」をオススメしております。

塗装は一長一短で用途ごとに適性があり、これを選べば正解、これが確実といった安易な答えを我々もお伝えしにくいものです。大切なのは「しっかりと理解した上で選ぶこと」です。無垢材家具を購入される際は、ぜひ塗装についての簡単な知識も頭に入れたうえでご購入下さい。その上で最終的に選択されるのはお客様です。長く使う家具ですので、後悔のない選択することを何よりも優先にオススメしたいと思っております。

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