新潟県魚沼のかんな屑を使った照明。

ここ数年で、「サスティナブル」「エシカル」「SDGs」という言葉をよく聞くようになりました。
スーパーのビニール袋をエコバッグに持ちかえたり、プラスチックのストローを紙製にしたりと、サスティナブルな動きは身近なところから始まっています。
地球環境に配慮する姿勢は、ディクラッセでも重視しているテーマのひとつ。
最近の世界的な環境保護の流れが起こる数年前から、DICLASSEはサスティナブルな取り組みを続けています。
ただのリサイクルではなく、「アップサイクル」を目指す
サスティナブルな仕組みのひとつとしてよく知られているのが、リサイクル。缶や瓶などの資源は、リサイクルされてまた同じ缶や瓶へと生まれ変わります。
もちろんリサイクルは環境負荷を軽減するのに効果的なものですが、デザイン照明を手がけるDI CLASSEは、ただのリサイクルではなく、「アップサイクル」を目指しています。
アップサイクルとは、「不用品に付加価値を付けて、別の製品に生まれ変わらせること」。
素材の味やデザイン個性を魅力として受け容れてくれた方に購入してもらえれば、愛着を持って長く大切に使ってもらえるのではないでしょうか。
このように、愛着を持ってひとつのものを長く使っていただくことも、サスティナブルな行動のひとつです。
NPO法人 魚沼交流ネットワーク
新潟県魚沼市から依頼を受けて制作したジャパン・デザイン。
サスティナブルや雇用機会を生むしくみを備えた照明プロダクトをDI CLASSEは制作しました。
カンナ屑を再利用して作られた「Thin kanna -シンカンナ-」シリーズ。
点灯すると、木を透してあたたかなオレンジ色の光が、お部屋をやさしく照らします。
軽くて薄いカンナの屑を魚沼市の皆さんが丁寧に手作業で作り上げ、大切な木の命をよみがえらせる作業をすることで完成する、サスティナブルなデザインです。
魚沼市のNPO団体や労務施設の方々も参加して、作品を作っています。
厚さ1mm前後の薄いカンナ屑は、丸めて型をつくることでより強いテンションがかかります。
蜂の巣の構造体からヒントを得ています。
丸めたカンナ屑を、さらに微調整を重ねて貼り合わせ、球体の様なデザインに作り上げていきます。
色は明るいナチュラルウッドとブラウンウッドの2色。
点灯すると、シェードの影が壁に映ります。 影の大きさや濃さは、照明器具と壁までの距離によって変化します。