使えなくなった楽器に 照明としての新しい息吹を。

一見、シンプルモダンなペンダントランプに見えるこのアイテム。実は、シェードが本物のドラムセットのシンバルを使っています。音楽活動を通して出るゴミを減らし新しいものづくりに生かす「ECO MUSIC JAPAN」という取り組みに賛同し、私たちはシンバルペンダントランプをデザインしました。
ミュージシャンが叩いたドラムのシンバル。スタジオで繰り返し叩かれるその衝撃で、傷つき、交換をしなければなりません。叩き込まれたそのシンバルの素材は、真鍮とすずを含んだ独特の風合いがあります。そんな、使われなくなったシンバルを、ディクラッセが照明として生まれ変わらせました。何度もリズムを作ったその思い出を、照明として残していくことができます。
ドラマーが魂とともにリズムを刻むシンバルは消耗品。
シンバルは、比較的消耗が早いアイテム。少しでもヒビが入ると音に違いが出てしまうため頻繁に交換が必要で、ドラムのシェル(ボディ部分)や弦楽器のように、長く使い続けることはできません。しかし、「見た目はまだまだ新しいのに、音楽的には使えないから廃棄」というのは、サスティナブルな視点とはかけ離れています。
「ドラマーが熱い想いを込めて叩き込むシンバルを捨てるのはもったいない」
そんな気持ちから、シンバルをスタジオやプロミュージシャンから回収し、それを製品化して再び世の中に送り出す活動を始めたのが「ECO MUSIC JAPAN」です。
ディクラッセはECO MUSIC JAPANの活動に賛同し、楽器として使えなくなった後でも暮らしの中で大切に使っていけるよう、照明として新しい息吹を吹き込みます。
シンバルのやや湾曲した形は、シェードにぴったり。金属ならではの光沢で、光源の光をうまく受け、光を空間に広げてくれます。また、シンバルに刻まれたブランドや傷、マジックで書かれた文字などは、まさに「味」。
消耗品ではない唯一無二のプロダクトとして生まれ変わったシンバルペンダントランプは、リビングや自室、スタジオにはもちろん、ガレージのインダストリアルな雰囲気にもよく合います。音楽好きの方や、ユニークなものが好きな方に長く愛していただけるのではないでしょうか。
シンバルの端の部分は、音を止める時に手で押さえるため、 他の部1分に比べ変色しやすくなっており、指の跡などがついています。
油性ペンで数字が書かれていたり、ラベルシールのこびりつき、青錆などがある場合がございます。付属のレトロ球は、オレンジ色が強い柔らかい明るさの電球です。(60Wの白熱球ですが、実際には30W相当くらいの明るさです)
本来捨てられるはずだったもの。でも、そこにアイディアとデザインを載せることで、捨てられるはずだったものは、唯一無二のインテリアプロダクトにアップサイクルされました。そうして生まれたプロダクトは、ただ新しく生産された製品よりも、ずっと価値のあるものになるのではないでしょうか。
環境への配慮をはじめとしたSDGsな視点は、今後のものづくりや購買活動において、さらに重要になっていくと予想されます。みなさんも、物を買う時や選ぶ時に、地球のことやプロダクトの背景を少しだけ考えてみてください。きっと、違ったショッピングの楽しさが生まれると思います。
世界は、使えるのに捨てられてしまうものであふれています。地球や子どもたちの未来のため、ディクラッセではこれからも、デザインとアイディアで、捨てられるはずだった素材のアップサイクルに取り組んでいきます。